某所からのスピンアウトのwikiです。未解決事件あれど、実は時効になったのかさえ分からない事件があります。そこを推理していきます

忘れられない、忘れたくない事件

 名古屋市西区主婦殺害事件。遺族の夫が諦めずにメディアにこまめに出ているので、知名度が高い未解決事件だと思われる。ここではとあるムック本の批判と擁護を、地図を使って前半に、後半はその部分からの考察を予定しています。
私は何を批判(と擁護)するかというとムック本、「迷宮入り!?未解決事件の真相」田宮栄一(編集)に収録されている「白昼主婦殺害事件」柳川文彦(著)である。
何が問題かと言うと早くから犯人の目撃証言があったのにも関わらず、その目撃証言を隠して、自分の説を押し通した、ってやつです。まあ論文とか学問でも無いですから、別に本当の事書かなくても良いですが、これだけで分かったにつもりになってしまうとアカン事になってしまうやつです。
 という事で何が問題なのかざっと紹介します。「迷宮入り!?未解決事件の真相」田宮栄一(編集)のp82「犯人の逃走経路は、血痕から、ある程度のところまで判明している。アパートの玄関にある大量の血痕はすべて犯人のもので、(中略)現場から直線距離にして約300メートル離れた稲生公園に通じる石段を登って、公園まで続いていた」※ちなみにアパートの玄関にある大量の血痕はすべて犯人のものは誤りらしい。
と書いてあるのですが、朝日新聞1999年11月20日(事件の一週間後)の朝刊、35ページにはこう書いてあります。
「血痕は、高羽さん宅から北東方向の路地に沿って見つかった、600メートルほど北の稲生公園の洗面所を通り、血痕は同市北区の住宅地内で消えていた」
 これを見ると血痕の消えた場所が違います。私はこの本を買ってからこの事件の仔細を知ったので、wikiを手伝ってくれている相手に指摘され、ここから結論の持って行き方を見て、前述の事に気付いたのですよね。
この稿の何が問題でそれでもその本を強く否定出来ない理由について話して行きます。先ず、筆者は共犯者が居る可能性を説いています。稲生公園で共犯者に落ち合ってその車に乗って行ったという説を取っているのですよね。(未確認というか記憶が曖昧なのですが、中日新聞に車で去って行くっていう記事があった?ような。ちょっと思い出せません)

正しい事が道理に合わなく、間違っている方が道理に合う?

 何故なら、新聞通りに「同市北区の住宅地内」にしてしまうとこの筆者はおろか、考察に大きな謎を残してしまうのです。読売新聞の12月14日に更に詳しい目撃証言が分かります。「調べによると、不審な女が目撃されたのは、高羽さんの自宅マンションから北東へ約500メートル離れた同市北区福徳町の聖徳寺付近近く」
https://goo.gl/maps/agVKsL6Ty2pXCU1U6
 グーグルマップで調べた上での事件現場から新聞に書かれた最後の目撃地点までの地図です。見てみると分かるのですが、聖徳寺の周辺は狭い道路で、待ち合わせはかなりしづらいです。聖徳寺の先には広い道路の国道1号線がありますが、1キロくらい先であり、ここで合流をする可能性を考えるのは流石に無理があり、電車に乗ろうにももっと時間がかかります。しかも、左手の怪我からの出血がある人間がそちらに向かう証言に残ってないのは不自然です。なので、犯人は近所に住んでいた確率が高い、と私は感じています。
 じゃあなんで捕まらないのか、というと、そもそも白昼堂々と被害者の家に押しかけて殺害するのは目撃リスクが非常に高い犯行であり、しかも強盗殺人では無いとするならば、顔見知りの犯行以外に無く、何かしらで警察の網の目を掻い潜ることが出来る人間だったと結論づけられると私は思います。それが何かはなんとなく予想がつきますが、敢えて伏せておきます。

迷宮入り!?未解決事件の真相が貴重であること、おわりに

ちなみに「迷宮入り!?未解決事件の真相」田宮栄一(編集)は他の事件の項目が多く、2000年代に作られていた未解決事件のブログの消滅を見ていた私としては、きちんと取材して書いている所が多い上に、ネット上でほとんど資料が無い殺人事件があるため、ヤフオクやメルカリだと非常に高い値段で売り買いされています。ただ比較的、良心的な古本屋も居て、転売対策で高くしている人も居るのでそこを意識すると良いですね。(1238円のものを筆者は2000円で買えました)
ここまで時間が空いてしまった未解決事件だと、記憶も曖昧になっていくことも多いと思いますが、名古屋在住の人はこの事件を忘れないであげてください。気になる情報があるなら警察へと情報提供する事をオススメします。

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